96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズを中心にJリーグの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。

バージョンアップした名古屋と、結果としての大敗。 Jリーグ第24節 vs名古屋グランパス 分析的感想

清水との撃ち合いをドローで終えた浦和。5連戦最後の相手はなんと5連勝中と勢いに乗る名古屋グランパスとの対戦です。 両チームのスタメンと狙い 下記のメンバーでスタート。 浦和控え:榎本、荻原、マルティノス、阿部、柴戸、菊池、李 浦和としては試合直…

主作用と副作用。清水のハイペース・ゲームを制御できずドロー。 Jリーグ第23節 vs清水エスパルス 分析的感想

前節は悩める磐田に大勝し、久々に勝ち点3を手にした浦和。中3日で続く今節第23節は、同じ静岡県勢の清水エスパルスとの対戦です。 両チームスタメンと狙い 両チームのスタメンは下記の通り。 浦和側控え:福島、荻原、武富、柏木、マルティノス、長澤 驚き…

悩める磐田に完成度の差を見せつけ完勝。 Jリーグ第22節 vsジュビロ磐田 分析的感想

前節は一時6バックになることも厭わない鳥栖の徹底した枚数管理とCKからの一発に泣いた浦和。中断後負けなしできていた流れは止まってしまいましたが、リーグ戦は待ってはくれません。第22節となる今節は、同じ勝ち点で10位のジュビロ磐田との対戦で、4位か…

鬼門ベアスタでフィッカデンティの「枚数合せ」に苦戦…。 Jリーグ第21節 vsサガン鳥栖 分析的感想

前節はミラーゲームを仕掛けてきた長崎に勝ちきれず、無敗を継続させたものの連勝は途切れた浦和。今節は同じく九州勢のサガン鳥栖と、浦和としては鬼門アウェーとなるベアスタでの対戦となりました。 最初に整理しておきます。前節の今村主審同様、今節の上…

生き残りを懸けて戦う長崎に突きつけられた浦和の課題。 Jリーグ第20節 vsVファーレン長崎 分析的感想

広島、川崎とリーグ上位陣に連勝し、中断以降負けなしかつ6戦無敗と順位を急激にあげている浦和レッズ。今節はクラブ史上初のJ1での厳しい戦いに晒されながらもしぶとく残留圏内に留まっているVファーレン長崎との一戦です。 両チームスタメンと狙い 両チー…

強いチームには頼れるベテランがいる。 Jリーグ第19節 vs川崎フロンターレ戦 分析的感想

さてさて、前節首位広島を撃破し勢いに乗りたい浦和。今節は3位につける前年王者川崎との対戦です。ここで勝てばオリヴェイラ体制の確立とともに自信を深められる重要な一戦。華麗なパスワークと中村憲剛を中心としたクリエイティブな攻撃陣を抑えられるのか…

オリヴェイラ采配が弱点をカバーし「受け止めて刺し返す」勝利。 Jリーグ第18節 サンフレッチェ広島戦 分析的感想

台風が近づく中のアウェーゲームとなった第18節。リーグもついに折り返しここからは後半戦。いきなり首位を独走する広島との対戦となりました。 両チームのスタメンと狙い 両チームスタメンは下記の通り。 浦和控え:福島、荻原、森脇、マルティノス、阿部、…

正面衝突を制したことの意味。 Jリーグ第16節 vs名古屋グランパス戦 分析的感想

みなさま、お久しぶりです。W杯の中断期間を経て、日常にJリーグが戻ってきました。W杯はとてもとても面白かったのですが、感想はまた別にまとめられたらな〜と思っています。それにしても、暑い中平日の夜に再開しなくても良いのになと思います。あいかわら…

『解説者の流儀』の感想と日本のサッカーリテラシーについて考えたこと

W杯、やはりというか、予想以上というか、連日面白いですね。なんといっても今大会は多くのチームが戦術的にはっきりとしたテーマとオーガナイズを有しており、個人能力と気持ちの舞台といったW杯へのこれまでの評価を覆しているような印象もあります。 そん…

甲府におめでとうを。 ルヴァンカッププレーオフステージ2ndレグ vsヴァンフォーレ甲府 分析的感想

1週間前の1stレグを0-2の完敗で折り返し、ホームに帰ってきた2ndレグでは完璧な試合運びが求められる浦和。J2からの参加ながら、完成度の高いサッカーで快進撃を見せる甲府を逆転出来るのか、という2ndレグでした。 両チームのスタメンとフォーメーション ス…

華麗なる甲府に完敗。逆転への道筋は…。 ルヴァンカップカップ プレーオフステージ1stレグ vsヴァンフォーレ甲府

ACL組が待つベスト8への進出をかけたグループリーグ突破クラブによるプレーオフステージ。甲府との1stレグはアウェイでの一戦です。W杯期間を前にJリーグはすでに中断されていますが、今節と来週の2ndレグ、そして水曜日の天皇杯が本格中断前の最後の試合と…

『異文化理解力』の感想と外国人監督とのコミュニケーションについて考えたこと。

今回はいつもと趣向の違う記事になります。 イントロダクション 96はいわゆる「海外事業部」で仕事をしていまして、顧客や仕事のパートナーとしてアジア、欧米、中東を中心に様々な国の人と働きます。で、働いていると結構いろんなことが起こりまして、エ…

ロシアに行かずとも、日本を代表する選手であることに変わりはない。 Jリーグ第15節 vsガンバ大阪 分析的感想

96です。少し記事をお休みしていましたが15連戦最終戦にして再開です。よろしくお願いいたします。 さて、W杯イヤーということで中断期間を作るための怒涛の15連戦J1デスロードもついに最終戦。浦和はパナソニック吹田スタジアムに乗り込みガンバ大阪との…

負けてなお期待させるチーム作り。 Jリーグ第13節 vs 鹿島アントラーズ 分析的感想

オリヴェイラ体制初勝利から中2日。GW最後の試合となるのはオリヴェイラ監督の下でJリーグ3連覇を成し遂げた鹿島アントラーズ戦です。色々と因縁深い鹿島とのレッドダービーを振り返ります。 両チームのスタメン 両チームのスタメンは下記の通り。浦和は前節…

オリヴェイラ・イズムの片鱗 Jリーグ第12節 vs川崎フロンターレ 分析的感想

オリヴェイラ体制となってから未だ勝ち星に恵まれていない浦和。今節は昨年のリーグチャンピオンであり、今季も今節までに3位となっている川崎フロンターレとの対戦です。今節は大雨もあり得るという天気予報でしたが、幸い大きく降ることもなく、ゴールデン…