96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズを中心にJリーグの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。

「正しい取り組み」と引き続きの課題:Jリーグ第20節 vs名古屋グランパス 分析的感想

前回のゲームがFC東京のACL日程に合わせた29節の事前消化だったので水曜日のゲームを前節と呼んでいいのか気にしているのは僕だけではないかと思うのですが、そういうわけで通常に日程消化に戻って第20節は名古屋グランパス戦です。名古屋との前回の対戦がど…

"Spaghetti cabled":Jリーグ第29節 vsFC東京 分析的感想

前節の後半、柏木陽介の衝撃的なまでの影響力の大きさに慄いた僕ですが、そんなことにはお構いなしにコロナ禍にあっても連戦は続くわけで、ホーム3連戦の2試合目はFC東京との対戦。前半戦の対決では「お互いにボール保持を優先しないが故にお互いにボール保…

秩序をもたらすもの:Jリーグ第18節 vs横浜FC 分析的感想

前節清水に1-2で勝利した浦和。終盤にまたしてもクロスからの失点を喫しましたが、ひとまず後半戦を勝利でスタートすることができました。今節はホームに横浜FCを迎えての対戦。次節がFC東京との上位を伺う対戦ということを踏まえても今節の取りこぼしは避け…

個の輝きと混沌:Jリーグ第18節 vs清水エスパルス 分析的感想

中2日で行われる連戦は、プレーする方もそうでしょうが、観るほうにも明らかな連戦感がありますね。そう考えると連戦=連日試合があるプロ野球は1ゲーム1ゲームをあまり深く振り返る暇もないのかなと考えてしまいました。一方で毎日ゲームがあれば連日新しい…

些細な隙も許されない:Jリーグ第17節 vs川崎フロンターレ 分析的感想

今季前半戦の締めくくりとなる第17節は早くも首位独走の感がある川崎をホームに迎えた対戦です。ゲームまで1週間空いたことと、今季最強とも言える圧倒的パフォーマンスを見せている川崎のサッカーには興味があったので、いつも最初のほうに書くような相手の…

どうにかして川崎を倒したいから気合入れて考えてみた。

このエントリは既存データと直近の川崎フロンターレの試合を僕が観察した結果導出された、今季前半戦最強チームである川崎フロンターレを浦和レッズが倒すために必要な方策に係る考察をまとめたものであり、その内容は全て妄想です。 最強・川崎フロンターレ…

パンチの応酬:Jリーグ第16節 vs北海道コンサドーレ札幌 分析的感想

鳥栖戦の引き分けから中3日。札幌ドームに乗り込んでのアウェー札幌戦は、浦和としてはただの1/34ではない、「かつての師」ミシャとの対戦となります。 札幌ですが、15試合消化で勝ち点14、3勝5分7敗となかなか成績が伸びていません。直近8試合で勝ちがなく…

柏木の居場所:Jリーグ第15節 vsサガン鳥栖 分析的感想

セレッソ戦から中3日。上位について行くためには負けられない鳥栖との一戦です。 ゲーム前順位では16位の鳥栖ですが、コロナの影響で試合数が極端に少ないチームなので順位は実力を反映していないでしょう。勝ち点=ゲーム数の札幌その他が12位前後なので、…

ブレイクスルーにはまだ早い:Jリーグ第14節 vsセレッソ大阪 分析的感想

早いものでJリーグも14節。10月に入るころには20節を超えていくペースで連戦が続く9月ですが、浦和はルヴァンカップ敗退の結果ミッドウィークの試合がなく、水曜日に試合のあったセレッソよりはコンディション的に若干有利という中で迎えたゲームです。 ゲー…

良し悪しと好き嫌い―杉本健勇の評価について考えたこと

健勇について僕の中で考えがまとまったのでエントリに書こうと思います! https://t.co/v2ON2JgMYj— 96 (@urawareds96) 2020年8月29日 宣言したからには書かなければいけない健勇に対する所感です。彼を取り巻く状況は(浦和ではありがちなことですが)い…

襲い掛かるレオナルドと大槻監督の植えつけているもの :Jリーグ2020 vs大分トリニータ 分析的感想

前節は狙った形を表現しゴールチャンスを作ったものの決めきれずに神戸に競り負けた浦和。なんとか上位にくらいついていくためにも連敗は避けたい今節は大分トリニータを迎えてホーム連戦となります。 以下が今節直前の順位となりますが、消化試合数がまちま…

リスクとリターン:Jリーグ2020 vsヴィッセル神戸 分析的感想

ガンバ戦に勝利し2連勝でホームに帰ってきた浦和。今節は「ビッグクラブ」ヴィッセル神戸を埼スタに迎えての対戦です。 両チームのスタメンと狙い どうして小川は坊主になったんですか、何か悪いことでもしたんですか…。 浦和のベンチメンバーは彩艶、岩武、…

噛み合わせのズレをめぐる攻防(その2):Jリーグ2020 vsガンバ大阪 分析的感想

3バックを使うチームとの4連戦(広島、ガンバ、神戸、大分)の2戦目となる今節。噛み合わせのズレは引き続きポイントになるので、タイトルは手抜きではありません(手抜きです)。 両チームスタメンと狙い 浦和側の控えは彩艶、岩波、山中、汰木、柴戸、健勇…

噛み合わせのズレをめぐる攻防:Jリーグ2020 vsサンフレッチェ広島 分析的感想

[vs広島] 本当に対峙すべき“敵”とは (浦和レッズニュース) https://t.co/0norYL8ygM広島、2試合続けて中止になった後なのか!コンディション万全じゃん。個人的に広島戦は今季の趨勢を決めるかもしれないと思ってるので、試合を迎えるのが珍しく怖い。怖いと…

正面衝突、そして大破。:Jリーグ2020 vs名古屋グランパス 分析的感想

たぶん6失点した試合のレビューを書くのは初めてではないかと思います。読んで面白いかはわからないけれど、「思考のアーカイブ化」のために書くのであればこういう試合こそ書き残しておかなければいけない気がしました。 スタメン 浦和はミッドウィークのル…