ひさびさのチラシの裏です。ライトに書いていくチラ裏記事なら更新頻度が増えるとか言う読みはなんだったのか。わかりません。
漸く浦和も補強絡みの報道が出てきたので、このへんでざっと事実確認と印象でも書き残しておこうかなと思います。
レオナルド(FW・新潟)
ざざざっといきます。まずは新潟のレオナルド。
J3、J2で連続得点王を手にした高決定力のストライカーですね。新潟→浦和のブラジル人補強ラインはもはや伝統と呼べるものになっている気がします。マルシオとか、エジミウソンとか、ラファとか。これだけ同じクラブ同士の間で移籍が起きるということは、それなり以上に双方WIN-WINの取引が出来ているということかもしれません。新潟からすれば適正(以上の)価格で、浦和からすれば新潟を経て日本にも慣れ、実力の証明された買い物ができるという点で双方にメリットがある取引、とか。お互いのサポーターとしては「またかぁ」って感じもありますけど。
選手としてのレオナルドは、youtubeをざっと見た感じ、以下のTweetの通りボックスストライカーですね。
高いシュート精度、エリア内での完璧な冷静さ、そして自分のプレーするスポットを瞬間的に確保する間合いとスペーシングに関する抜群の感覚。止まるのと離れるのがすごく上手い。あとあまり動かないけどけっこう速い…
— 96 (@urawareds96) 2019年12月6日
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/8Ns2nTdMM3
浦和に在籍した選手の中では、同じく新潟からやってきたエジミウソンと同じタイプですが、レオナルドの方がボールを収めるうまさ、懐にスペースを作る技術、右足の精度等技術面で優れている気がします。
まさに!エジより一回り小さいけど二回り上手いって感じかも。エジとの比較なら新潟サポに聞くべきだけど。 #Peing #質問箱 https://t.co/lOEXoO6OnT
— 96 (@urawareds96) 2019年12月6日
新潟の戦術上の約束なのか、守備時にボールが自分を超えるとそれ以上は動かず、攻撃でもビルドアップに関わるために積極的に降りてくる感じもあまりないのですが、裏へのボールの反応等スプリントの速度は結構ありそうな感じがしました。何より22歳と若いので将来性もあるのが良いですね。興梠も年齢の影響が隠せなくなってきているので、決定力のあるCFという意味では悪い選択肢ではなさそうです。サイズも派手さもあまりないかもしれないけど、こういう淡々とゴールできるストライカーは個人的には好きなので結構期待しています。
ただし、浦和は興梠のほかにもファブリシオ、杉本とCFとして数えているであろう選手は結構いるので、スカッドの整理をどうするのかは疑問です。あと彼はボックスストライカーなので、彼までどうやってボールを届けますか?というのも重要なポイントになるでしょうか。
小塚和季(MF・大分)
次は大分の小塚。3421のシャドーやボランチでプレーできる選手ですね。
レッズサポーターは大分に移籍する前の甲府時代の印象が強いかもしれません。去年のルヴァンカップ・プレーオフでは第1戦、第2戦ともにゴールを決められています。そういえば、彼も新潟出身でプロ最初の契約は新潟なんですね。今wikipedia見て知りました。
プレーについては「天才的」とも称されるパスセンスへの評価が高いみたいですが、個人的な印象はドリブルでの仕掛けに加えてスペースに飛び込むこともできる引き出しの多さが魅力的だと思います。レオナルドにも言えるのですが、次にプレーすべきスペースを予測して、最善のタイミングでそこでプレーするために1テンポ2テンポ止まることができる選手で、このへんはセンスがあるんだろうなあという感じです。センスといえば、クイックリスタートを使うなど相手のスキを見逃さない賢いプレーが出来るところも印象的です。ターンのうまさや守備での献身性はよくわからないけれど、僕が熱望していた武藤2号の素質を持っているような気がします。違ったらごめん。
小塚に関して気になるのはその実力よりも本当に浦和に来るのかどうかというところで、上記の記事は比較的早い時期、11月25日付けの報道なのですが、その後続報がない状況です。小塚は甲府でも大分でも3421でプレーしていましたが、来期の浦和はフォーメーションがはっきりしていない状況なので、その辺りを考慮するとせっかくうまくいっている大分から出て難しいチームに行かなくてもよいのでは、という判断は十分あり得るのかなという感じもします。
ちなみに、あんまり茶髪は似合わないので黒髪の方が人気が出ると思いました。
ヴィクトール・カンティージョ(MF・アトレティコ・ジュニオール)
Twitterから突如名前のあがったコロンビア人CH。明確なソースもないのであまり語ることはないですが、Youtubeで映像を見て踊るくらいは自由ですかね。
ちょっとプレー調べたけど180cmよりも大きく感じる身体でガチャガチャできて、推進力とサイドチェンジもある感じに見えた。でもコリンチャンスとの競争って勝てる気があまりしない。笑 https://t.co/iD0P56L8Ok
— 96 (@urawareds96) 2019年12月16日
まー踊るネタには良い感じ。
— 96 (@urawareds96) 2019年12月16日
Conheça o volante Victor Cantiilo do Junior Barranquila! Gols
本命としてコリンチャンスがオファーしており、金額で合意できていないものの圧倒的に有利な状況みたいです。そもそも浦和からのオファーを断言している媒体は実はないみたいなので、飛ばしですかね。とりあえず踊っときます。
杉岡大暉(DF・湘南)
おそらくこのオフの目玉案件になるのではないでしょうか。湘南のホープにして橋岡と同じく五輪代表の主力、182cmとサイズがある上に左利きとプロファイル上の希少価値に加え、若干21歳で公式戦107試合出場と経験値も高い選手です(ちなみに1学年下の橋岡は64試合なので、杉岡の凄さがよくわかります)。本来のポジションは市船で全国制覇した際のCB(ちなみにこの時は4バック)だと思うのですが、CBとしての守備力に加えて、3バックの湘南ではWBをこなすほどの走力、抜き切らずに相手の足をこするように中に入れる低弾道のクロスといろいろなポジションをこなすだけの能力を持っています。
記事では浦和が一歩リード的に書かれているような印象ですが、どうやら鹿島と競合しているようです。鹿島であればほぼ間違いなく今季レギュラーが定まらなかった左SBを中心にした起用になるのでしょう。一方浦和は前述の通り来期のフォーメーションがはっきりとわからないところがあり、この点だけ考えると浦和はビハインドかなという印象です。
ただ、鹿島は同じ左SBに仙台の永戸を狙っているという報道が先に出ています。2019シーズンアシスト王の永戸と五輪代表の杉岡の両獲りはなかなか無茶な気もしますが、鹿島の場合いらなくなったら売れるのは大きな強み。逆にこれが編成上の不安を杉岡に与えることになるのかどうか。そもそも2番手と考えられているなら無理に移籍しなくても良い、という判断も十分にあるのではないかと思います。
2019/12/18 追記:どうやら、鹿島は杉岡に興味がありつつも具体的なオファーは出していない様子です。市船でCBコンビだった原輝綺の獲得報道も後押しして一気に決めてほしいところ。
湘南杉岡選手について、鹿島は現状の条件下では争奪戦に参加していないことを先ほど改めて確認。
— 内田知宏(スポーツ報知) (@hochi_uchida) 2019年12月17日
あくまでも「現時点」。
移籍市場は様々な事情、思惑が働き、状況、条件は刻一刻と変わりますので、これが最終的な結論ではありません。
という半熟情報も需要ありますでしょうか。
一方で浦和は、これは想像というか妄想の域を出ませんが、杉岡をどんな選手だと考えるか、どういう起用法を考えているかが上手くプレゼンできればチャンスがあるかもしれません。それはすなわち、彼を左サイドの選手としてみるか、CBの選手としてみるかの違いです。
前述の通り杉岡はもともとCBの選手です。浦和の左CBと言えば長らく槙野智章が君臨してきましたが、来シーズン33歳となる槙野は十分ベテラン選手の域。ミシャサッカーで見せた攻撃的に仕掛ける姿勢はここ数年見せることが出来ておらず、チームの戦術が定まっていないこともあってか1on1での勝負よりも全体としてのパフォーマンスが求められる昨今のJリーグでは苦戦を強いられている印象です。槙野のリプレイスとしての計算もあった上での杉岡の獲得ということであれば、浦和にとっても完璧な存在ですし、もし本人がCBで勝負したいということであれば良いオファーになるかもしれません。この辺りは浦和が2020シーズンの、もっというと「3年計画」で目指す浦和のサッカーをどの程度説明できるのかにもよるかもしれません。
その他の要因で言えば、浦和→湘南の移籍組がどのような影響を及ぼすか、鹿島がACLに出場できることを杉岡がどう考えるか、ひいては海外志向はどうか、などでしょうか。ウメちゃんや直輝、岡本が浦和の熱さ、良さをうまくプレゼンしてくれると良いのですけどね。
おまけ①:去年の山中の獲得について
丁度よいので、最後に山中の話を。杉岡へのオファーと同時に、2019シーズン山中を使いこなせなかった浦和への嘲笑や山中の処遇を心配する声が大きかった印象です。山中のパフォーマンスについては慣れないWBでプレーするのは辛かったと同情します。WBで単独での勝負を期待することは彼の特性上非常に厳しいオーダーだったと思います。
山中はやっぱり真ん中に入れた方が良さでそう。
— 96 (@urawareds96) 2019年6月30日
山中を中で使う形を仕込むのがそんなに難しいんだろうかと思ってしまう…サイドに張らせても何も起きないんだから左足で蹴れるような場所に置くべきなのに。
— 96 (@urawareds96) 2019年11月30日
4バック+山中の前にスペースを用意する+山中が持ったらサポートを入れる+余裕があれば他の選手が大外を取って山中を中に入れてプレーさせてあげる。ポステコグルーはほんと上手く使ってたと思います。 #Peing #質問箱 https://t.co/gHcTQiE0n7
— 96 (@urawareds96) 2019年12月2日
山中選手はもともとドリブル突破はそこまでスペシャルではなく、マリノスなら遠藤渓太選手の方が得意だと思います。つまり、縦のスペースを持ち上がって正確なクロス、強烈なシュート、斜めのフィードが武器なので、戦術的な工夫で前のスペースが開かないと主力としての目覚ましい活躍は難しいです。
— 河治良幸(冬眠中) (@y_kawaji) 2019年12月17日
相手のディフェンスに正対すると止まってしまう上に、突破力がそこまで高い訳ではなく、現状サポートの少ない浦和だと興梠選手が見かねてワイドに開いてくれないと、なかなか良いクロスまで持ち込めない。でも、それでゴール前に興梠選手がいなくなったら本末転倒なので、戦術設計の見直しが必要です。
— 河治良幸(冬眠中) (@y_kawaji) 2019年12月17日
僕、たぶんこの1年ずっと山中について同じことばかり言っている気がします。本人だって自分の得手不得手はわかっているはずだから、精神的にもきつかったと思います。で、話したいのは、なぜ浦和が山中を獲得したのかという話です。これを語るには、まず清水の松原后について考えるべきではないかと思っています。
これ、今年の頭に出た松原の契約更新のお知らせです。Jクラブでは浦和みたいに契約更新は一切アナウンスしないクラブと、毎回アナウンスするクラブがありますが、どういう考え方の違いなんでしょうかね。それは良いとして、これ、1月6日に出ています。松原は清水では当然主力選手ですから、こんなに遅いのは移籍のオファーと悩んでいた可能性が高いです。もうお分かりの通り、僕はこれが浦和だったのではないかと思っています。
もちろんこれは僕の想像であり妄想ですので、その点は踏まえて読んでいただきたいのですが、当時の浦和はオリヴェイラ政権をシーズン開始から構築できるということで、オリヴェイラ式のスカッドへ向けた血の入れ替え、特徴の違った選手の獲得を意識していたと思います。これはミシャの時代から続く浦和の強化ポリシーで、基本的にはミシャ以降の浦和は現場の監督の特性に合う選手を一生懸命探しています。まあミシャの時はミシャが自分でリクエストしていた一方、オリヴェイラは「自分は一度も補強選手をリクエストしていない」と断言していましたので、監督の違いや強化部の在り方の方針違いはあるみたいですが。で、浦和は最近ずっと3バックで戦ってきたために、4バックの選手、特に両SBが人材不足でした。また、監督のオリヴェイラは鹿島での3冠時代には新井場徹や中田浩二をこのポジションで起用するなど、逆サイドからのクロス対応も考慮してSBでも空中戦ができる選手を好んでいました。浦和はこのクライテリアから、まずは川崎の車屋にオファーをし結果的に断られたわけです(12月14日の報道)。
そしてその後、2週間以上音沙汰がないまま、最終的には年明けに電撃的に山中の加入が決まっています。
上の記事にあるように、浦和から山中へのオファーは突然、年明けの1月7日であったと書いてあります。これが事実であれば、松原后へのオファーが実らず、清水との契約延長が固まって(清水の発表は1月6日)から「第3候補」であった山中へのオファーへと舵を切ったのではないかと推察されるわけです。
さすがにこれに気付いた当初は、ソースもないのにせっかく浦和に来てくれた選手を第3候補だったと断定するのは失礼だと思って憚られたのですが、もう獲得から1年が経とうとしていますし、今後の考察にも必要になりそうな要素なので、チラシの裏にこっそり妄想を書くのは自由と思って書いてみています。とはいえ、「第3候補」だったとしても山中が浦和を救ってくれたことには違いないですよね。今季は得失点差で残留したのですから、2019シーズンに獲得した全てのゴールと勝ち点は一つも欠かすことのできない重要なポイントでした。結局車屋が来ても松原が来ても浦和の成績は変わらなかったと思うどころか、彼らにはないストロングである左足のおかげで残留できたとも考えられるかもしれません。
ちなみに、この点から考えていくと、今回の杉岡へのオファーは去年成しえなかった高身長左利きのバックスの獲得というテーマへの再挑戦にも感じますね(車屋は左利きじゃない気がするので、この仮説も微妙かもしれませんが)。ただそこでもう一度松原后ではなく杉岡に行くのは、左SBには山中がいることを前提に、槙野のリプレイスとして(あくまで第一にCBとして)杉岡に声をかけているということかもしれません。もちろん単純に松原が年齢的にリストから外れたのかもしれませんが、そう考えると杉岡の若さはやはり異常な魅力ですね。まあこのあたりは、今後の報道で詳しくわかってくるのではないかと思います。いずれにしろ「3年計画」を打ちだした浦和レッズさんなので、その宣言通り、一貫したコンセプトのもと、オファーした選手には明確な役割と期待を定義して補強に動いてほしいと思います。
おまけ②:3バックか4バックか、「誰がほしいですか?」の質問への答え
ただのチラ裏を書くつもりが、もう6,000字を超えています。ダメですね、もっとシンプルにまとめたいです。ここ数か月よく質問箱に3バックか4バックか、という質問が来ますが、これについては僕は4バックが十分にあり得ると考えています。やっぱり土田談話にある『チームコンセプト』を体現するには、3バックよりも4バックによるゾーンディフェンスを積極的に敢行したほうが効果的だと思うからです。
(前略)
チームコンセプトを説明します。今お話ししました『浦和の責任』というキーコンセプトをベースに、チームコンセプトを3つにまとめました。
一つ目は、『個の能力を最大限に発揮する』。二つ目は姿勢として『前向き、積極的、情熱的なプレーをすること』、3つ目は『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること』。浦和らしいサッカーとは何かと考えると、攻撃的でなければならない、2点取られても3点取る、勝つために、またゴールを奪うために一番効果的なプレーを選択すること。ファン・サポーターと選手が共に熱狂できる空間を共有し、一緒につくりあげていく、それを表現できるのは、埼玉スタジアムであり、浦和レッズにしかできないことだと思っています。
まず、攻守一体となり、途切れなく常にゴールを目指すプレーを選択することです。具体的に簡潔に説明しますと、守備は最終ラインを高く設定し、前線から最終ラインまでをコンパクトに保ち、ボールの位置、味方の距離を設定し、奪う、攻撃、ボールをできるだけスピーディーに展開する、そのためには積極的で細やかなラインコントロールが必要になると思います。
攻撃はとにかくスピードです。運ぶ、味方のスピードを生かす、数的有利をつくる、ボールを奪ったら短時間でフィニッシュまで持っていくことです。相手が引いて守るときには時間をかけることも選択肢としてありますが、フィニッシュを仕掛けるときにはスピードを上げていくことが重要です。攻守において、認知、判断、実行のプロセス、全てのスピードを上げることが重要になります。このプロセスをチームとして共有して、パフォーマンスとして見せることを目指します。(後略)
2020シーズン 浦和レッズ 新強化体制記者会見 | トップチームトピックス | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
来季は浦レポで行くことに決めて、来季展望の記事を読んだ。大意や想いは一緒だなーと思ったけど、僕は3バックありきではない気がする。4バックにするとポジションがなくなる選手がいるという話だったけど、むしろ今のスカッドは3バックでもポジションがない選手が一定数いると感じる。
— 96 (@urawareds96) 2019年12月17日
これはフロントが無能という話ではなくて、フロントが頑張った結果だと思うけど。玉虫色のスカッドになってしまっているのなら、下手に現状維持するよりも舵を切るべきだし、それが3年計画のはず。
— 96 (@urawareds96) 2019年12月17日
この辺はまた2020シーズンの陣容が固まった時点で考察できれば良いですね。
それと、これも良く聞かれる「来季に向けて誰がほしいですか?」への答えを。僕なりに上記『チームコンセプト』を解釈して、だいたい次の選手が当てはまるかなと思いました。
FW 前田大然
— 96 (@urawareds96) 2019年12月15日
SH 原口元気
CH 福田晃斗、金子大毅
SB 杉岡大暉
CB よくわかんない #Peing #質問箱 https://t.co/6g1ho9CWes
杉岡へのオファーは的中しましたが、前田大然や、市船→湘南で杉岡の後輩の金子くんはさすがに難しいですかね。元気の復帰はわりとタイミング的にもアリかと思うんで、ヨーロッパに視察に行っているヒラがそのまま連れて帰ってきてくれるアクロバティックなパターンでも歓迎します。CBは土田談話では補強ポイントとなっていましたが、マウリシオの去就次第なのか、例えば槙野や橋岡をSBとして数えると人が足りないという話なのかよくわからないのでなんとも言えません。今回書いた通り、杉岡をCBとして考えているのかもしれないし。まあこんなのは飲みのネタみたいなもんなので、まさにチラシの裏に書くのがふさわしいということで、終わりたいと思います。
2019/12/18追記:原輝綺(MF/DF・鳥栖)
この記事を書いた翌朝に新しい報道が出てくるなんて、こういうタイムリーな記事をまとめて書くのは加筆修正がめんどくさいことを学びました。
上述の通り、原は市船で杉岡とCBコンビを組み全国優勝を果たした盟友です。個人的には2017シーズンまでを過ごした新潟の印象が強いのですが、CB、SB、DHやSHまでこなすユーティリティが魅力の選手です。僕も全部観ているわけではないのですが(もうこの辺の選手の特徴のくだり、新潟サポに外注したほうが質が高くなりそうです)、180cmでサイズがあり、杉岡と同じく走力も兼ね備えてガチャガチャした展開にも対応できる選手で、最終ラインに入った際は積極的な縦パスを、サイドに入ればガチャガチャ突破してクロスとハッスルできることが魅力の一つでしょうか。守備のユーティリティと言えば最近の浦和では遠藤航の印象がありますが、遠藤よりは粗削りなものの、体格からくるダイナミズムは原の魅力と言えそうです。浦和が『チームコンセプト』の通り激しいプレッシングを志向するのであれば、原の特徴ともフィットしそうなので良い移籍になりそうです。その場合はいろいろなポジションが出来るとはいえ、青木の後継のような立ち位置でCHとして考えられていくのではないかと思います。
ちなみに、ネット情報ですが原は阿部ちゃんにめちゃくちゃ憧れていることを公言してきたそうで、引退の2文字を無視できなくなってきた阿部ちゃんとプレーする残された時間を考えても、浦和からの誘いは原にとってはかなり魅力的なオファーなのではないでしょうか。
鳥栖はここ数年の積極的な動きと裏腹にスポンサーの離脱や不祥事など経営・ガバナンスに苦労しており、2019シーズンの成績から考えても今オフは狙い目だと思っていました。それが上でお話しした「来てほしい選手」で原と同じくCHでハードワークできる福田晃斗の名前を出した理由でもあったのですが、もっと若い上に五輪代表候補というブランドもある原輝綺の存在を忘れていました。惜しかったなあー。市船の盟友が二人とも浦和のオファーを受けるとなれば、お互いに「プロで一緒にやるチャンス」と感じて浦和加入に前向きな姿勢が強まりそうなものですが、そこまで見越してオファーしているとすれば、土田SD有能オブ有能です。たまたまでしょうけど。
あれ…杉岡と原の両方にオファーしたら、二人とも「またアイツと一緒にやれるのか…!」的な補正がかかって強いのでは…?これは策士のやり方…!
— 96 (@urawareds96) 2019年12月18日
今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。