96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。 twitter: @urawareds96

J1ドラフト2020 96SD前日公式会見

22日、都内某所でJ1ドラフト2020の前日公式会見が行われた。浦和レッスポンシビリティーズFCからは96スポーツダイレクター(以下SD)が出席し、明日のピックに向けて意気込みを語った。

 

―J1ドラフト2020への参戦が発表されました。今の心境は

まず、ご招待頂いたせこさんに感謝を申し上げたいと思います。素晴らしいメンバーが参戦する、偉大なビッグイベントに参加できることを光栄に思います。自分がこれまで積み上げてきたものを信じてゲームに臨みたいと思います。

 

―10人で争うJ1ドラフトは有望選手の激しい指名競争が予想されます。ポイントは

いつも通り、主体的なゲームを展開したいと思います。相手に合わせたゲームをするよりも自分の使いたい選手を正面から指名していく、初手から優位性を積み上げていくことを考えています。

 

―上位指名での競合に積極的に関わっていくということか?

J1には素晴らしい能力を持った魅力的な選手が多くいますが、上位指名されるような選手は限られるのではないかと思います。そうした選手を獲得していくことで序盤から優位性を確保していくということを想定しています。

 

―ズバリ、1位指名は

既に決めていますが、もちろん言えません(笑)。ただ考え方として前線の選手、中盤の選手、最終ラインの選手、GKといった重要なポジションはみなさん序盤に確保したいのではないでしょうか。

 

―今申し上げられたのはほぼ全てのポジションを含んでおりコメントとして意味を為さないのでは

良い指摘です。それぞれのチームにとって重要な選手は各チームのコンセプトによって異なります。各チームのコンセプトを体現するような選手を優先して確保したい人もいれば、各チームのコンセプトの裏側を担う選手、つまり攻撃的なチームであれば守備を一手に引き受ける選手、守備的なチームであれば少ないチャンスで得点を取り切るスコアラーやアタッカーに質の高い選手を確保したいという考えもあるでしょう。私が言いたいのは各チームのコンセプトとピッカーの考え方によって選手の評価は変わるということです。しかしその中でも能力が突出しており誰もがうらやむ選手というのが存在するのは事実なので、1巡目、2巡目の指名についてはそういった選手が指名を集めるのではないかと考えています。ただ、指名が競合する選手をあえて避けることで有望な選手を獲得するという方法もあります。

 

―つまり他のピッカーがどう動いてくるか全く想像できないので暗中模索しているということですか?

そうとも言います。

 

―96SDはどういったコンセプトのチームを構想しておられるのか、簡単に教えてください。

まず、攻守一体となり、途切れなく常にゴールを目指すプレーを選択することです。具体的に簡潔に説明しますと、守備は最終ラインを高く設定し、前線から最終ラインまでをコンパクトに保ち、ボールの位置、味方の距離を設定し、奪う、攻撃、ボールをできるだけスピーディーに展開する、そのためには積極的で細やかなラインコントロールが必要になると思います。攻撃はとにかくスピードです。運ぶ、味方のスピードを生かす、数的有利をつくる、ボールを奪ったら短時間でフィニッシュまで持っていくことです。相手が引いて守るときには時間をかけることも選択肢としてありますが、フィニッシュを仕掛けるときにはスピードを上げていくことが重要です。攻守において、認知、判断、実行のプロセス、全てのスピードを上げることが重要になります。このプロセスをチームとして共有して、パフォーマンスとして見せることを目指します。

 

浦和レッズの3年計画のコンセプトですね?

そうとも言います。

 

―今季の浦和レッズの戦い方、3年計画のコンセプトにはサポーターから賛否両論が出ていますが、3年計画を96SDなりに料理したイレブンをピックすると期待して良いのでしょうか。

大筋でそのように考えて頂いて構いません。ただし、浦和レッズ所属選手は指名しない方針です。私は基本的に箱推しファンなので、油断すると11人全て浦和レッズの選手になってしまいます。浦和レッズに所属していない選手を対象に3年計画のサッカーを表現できるイレブンをピックします。当然、根幹には「浦和を背負う責任」を有する選手を獲得していくということがあります。

 

浦和レッズに所属していないのに「浦和を背負う責任」を表現できる選手がいるということでしょうか?

基本的に、世界中のサッカー選手のほとんどには浦和を背負う責任を負うポテンシャルを有しています。タイミングや巡りあわせによって浦和を背負う機会を得られていないだけで、我々浦和レッズファン・サポーターは多くの選手に「浦和を背負う責任」を感じています。そして、私を含めたスカウティングチームは潜在的に浦和を背負うだけのポテンシャルを有する選手を多数マークしています。例えばJ2アルビレックス新潟の本間至恩選手など、他チームに所属しながら既に浦和を背負う責任を表現している選手もいます。

 

―本間選手については浦和サポーターが悪ノリして責任を押し付けているのでは

そうとも言います。

 

―要は浦和レッズに補強して欲しい選手を並べるということか?

そうとも言います。

 

―ちょうど今日、来季の新監督にリカルド・ロドリゲス監督の就任が発表されました。指名に影響はありますか?

まず、リカルドの監督就任を歓迎します。非常に嬉しく思います。浦和の街と埼玉スタジアムが彼のホーム、家になることを祈っています。最も重要なのは、この契約はリカルドにピッチ上の問題を丸投げするのではなく、浦和の目指すサッカーを彼の指導力、表現力によってピッチ上に発現させるためのものだということです。先ほど申し上げたコンセプトをリカルドの方法論で達成する、それを正しくサポートし、継続性のある取り組みとして勝利を掴み、クラブの取り組みとして結果を出すというのが浦和レッズの新しいチャレンジです。これを強力にサポートできそうな選手をピックしていきますが、そもそもドラフトされる選手は能力のある選手ですので、対応は問題ないでしょう。リカルドの就任コメントにもある通り、「攻撃はアグレッシブに、そして守備においても激しく闘うスタイル」を実践できる選手をピックしていきます。

 

―プレッシングとビルドアップの両立がテーマということで、中盤の人選が重要になりそうです。

その通りです。中盤の選手には広いカバーエリアとビルドアップ、チャンスメイクの両方の能力が求められます。彼らがボールを回収し、素早く前線のストライカーであるオルンガ、あっオルンガじゃない、オルンガって言っちゃったね

 

(明日はよろしくお願いします!)

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