96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズを中心にJリーグの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。

敦樹の立ち位置:Jリーグ2021第10節 vsセレッソ大阪 分析的感想

 

両チームのメンバーと嚙み合わせ

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浦和ベンチ:彩艶、宇賀神、工藤、田中、汰木、健勇、興梠

セレッソベンチ:松井、新井、鳥海、松本、中島、加藤、山田

前節武田が負傷し貴重な右IHの人材を失ってしまった浦和ですが、今節は敦樹と柴戸を同時起用する形でゲームに臨みました。いろいろな媒体を見ると4-1-4-1表記で敦樹がIHだったとするものも多いんですが、いくつかの理由で僕はフラットの4-4-2で臨んだのではないかと思います。一つはメンバー表記のルールに乗っ取るとアンカーシステムの場合最終ラインの次はボランチの選手が来るはずなのにサイドの選手(右からなので関根)が来ていること、もう一つはもしIHを採用するならこれまで観てきた通り、IHはサイドのトライアングルを素早く形成するために崩しの局面ではペナルティエリアの角を素早くとることが重要なはずにも関わらず、敦樹にしろ小泉にしろ全くその素振りを見せていなかったこと等々あるのですが、それはともかく、これまでも言及している通り4-1-4-1の機能性を発揮するには適材適所が重要になってくるので、前節とこの試合までの1週間でそれが見つからなかったということではないかと思います。4-4-1-1(ほぼ4-2-3-1)で並べるのかなとも思いましたが、4-2-3-1は前節徳島戦でもその前でもボール保持は良いけれどゴール前の迫力が…と言う感じだったので、潔く違うやり方で臨もうということかもしれません。ちなみに、今季の浦和は特にボール保持ではかなり選手の立ち位置が動くサッカーなので、どう並んでいるかよりもキーになる選手がどんな役割を果たしているかを観察した方がフォーメーションや作戦が分かりやすいとも思います。

対するセレッソの方も4-4-2。普段のセレッソを観ていないのでよくわかりませんが、清武が中央に入ってトップ下のように振る舞うシステムだったでしょうか。その後ろには藤田と奥埜という運動量もあるし技術もあるし気が利くタイプのボランチを据えていて、「あとは任せた!」感が強い気もします。個人的には今季左CBとして起用されている西尾君にひそかに注目しています。19歳とは思えない胸板が印象的です。

で、両チーム同じフォーメーションなので基本的にはお互いのマークが噛み合うわけですが、実際のところの立ち位置をもってどうやってフリーを作るのか、つまり相手のマークに対してずらしたり離れたり寄ったりして自分たちに優位を引き込んでいくのか、というのがポイントの一つだろうと思います。

3-2ビルドアップ

で、今節のアウトラインがそうであったように、序盤からボールを保持し小気味よくパスを繋いで相手ゴールに迫ったのは浦和でした。セレッソのディフェンスが中途半端というか、どこを狙いにしているのかよくわからない感じだったのも影響したかもしれませんが、最終ラインからパスを繋ぎ、ターンやワンタッチを織り交ぜつつ前進していくプレーは今季ここまでで一番良い出来だったかもしれません。相手のプレッシャーをワンタッチの連続でかいくぐった02:06前後のプレーも印象的でしたが、まずは最終ラインのビルドアップ隊形から観ていきます。

今節の浦和はおそらくわりとはっきりとビルドアップの基本形を決めていて、山中を高い位置に置く代わりに西がCBと並んで最終ラインに残る左肩上がりの3バックでのパス回しを意図していたと思います。この3枚の前に柴戸と敦樹が並ぶ、いわゆる3-2ビルドアップです。加えて、前線は4-4-2の前4枚+山中が5つのレーンを埋めるようにポジショニングしていました。この場合山中は大外に入ることが多く、また小泉は列を降りたり、降りたままIHのようにプレーしつつ空いている位置を埋めるために大外のレーンに立つこともあり、前5枚の並びは図のようになることが多かったかもしれません。4-1-4-1ほどではないですが、この並び方でも選手の立ち位置の移動がそこまで大きくないので、ボールが前進してくれる限りは効率よくポジションを取ることが出来ていたと思います。

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もちろん立ち位置は状況によって入れ替わりまくるのが今季の浦和だが、基本はたぶんこんな感じ。

おそらく浦和としては今季のセレッソがあまりメンバーを変えないチームであることと、4-4-2をボール非保持の基本にしていることは分かっていて、相手の2トップをいかに無力化するか、というところでこの形を採用したのかもしれません。もしくは、もう少し勘ぐってみると、前節「狙われた」と話題の岩波を疑似的な3バックの中央でプレーさせるにはこの形が良かったのかも、という見方もあるかもしれません。

どちらなのかはわかりませんが、実際にこの形はしっかり機能して、02:54前後の小泉から関根へのスルーパスはセレッソの2トップの脇を西が最終ラインからするすると持ち上がって相手の守備組織に影響を与えたことが起点になりましたし、10:57前後のビルドアップでも、15:23前後のシーンでも同様にセレッソの2トップに対して浦和の3-2ビルドアップ、特に西の2トップの脇から前進していくプレーが機能していました。相手ゴール前に迫るという意味では、具体的なチャンスは02:54に関根が相手のSB裏を取ったシーン、04:02前後に山中のピンポイントクロスに対して武藤がゴール前に飛び込んだシーン、06:35前後に武藤のパスから小泉がエリア内に入り込んだシーン、08:35前後に槙野からのサイドチェンジを受けた関根のスルーパスに武藤が反応したシーン、11:10前後に山中のパスから明本がSB裏を取ったシーン、13:14前後に西のスルーパスに関根が反応したシーンなどなど多数で、15:40前後にパス回しからバイタルに浮いた武藤が左足でシュートを狙うまで(結果はブロックされてしまいましたが)シュートには繋がらなかったもののかなり良い序盤の過ごし方をした浦和だったのではないかと思います。

セレッソの守備組織は、2トップがあまり積極的にプレッシングや方向の限定をしてこないので簡単に突破できるとして、その脇からボールを進めていくと後ろの4-4ブロックはサイドで人数が足りなくなります。最終的にはボランチが頑張って危険なスペースを埋めてくれるのですが、セレッソのSBが大外に出てきた背中を取りに行くというのはチームの狙いとして浦和の選手たちの間で共有されていたのだと思います。

ただ浦和の4-4-2システムがチームの狙いに対して100%機能していたかというとそうも言い難く、個人的にはもう少し改善の余地があるのではないかと思うところもありました。前半を通じて良く見られたのですが、3-2ビルドアップの際のボランチの立ち位置がそれで、例えば05:37前後のシーンのように柴戸が相手の2トップの背中を取っているのに対して敦樹が列を降りて最終ラインのサポートに入ろうとする動きがよく見られました。

敦樹の立ち位置

今節の浦和が4-1-4-1で戦っていたのではないかと感じる人はおそらく、この柴戸の立ち位置がアンカーでプレーしているときとほとんど同じだったことを根拠の一つにするのではないかと思います。実際柴戸はアンカーでプレーするときとほとんど同じような動きをしていて、それ自体も問題があるどころか比較的良いプレーだったと思います。ここで僕が気になるのはどちらかと言うと敦樹の方で、相手の2トップがプレッシャーをかけてこず、どちらかのサイドにボールを追い込もうともしない中で、しかも浦和は意識的に3バックを形成してボール保持の態勢を整えることが出来ていた中で、敦樹の立ち位置が少し低すぎたのではないか?という部分です。

敦樹が列を降りることの効用は明白なので省くとして、問題は列を降りた分、別のところで人が足りなくなることです。そして、今節足りなかった場所は前線5枚のすぐ後ろだったのではないかと思います。今節の浦和は相手のSB裏に選手が走りこむことで相手のラインを押し下げ、昨年のロティーナの指導の通り素早く最終ラインの隙間を埋めようとするセレッソのゴール前の守備を逆手にとってマイナスのクロスでのチャンスメイクを意識的に狙っていたのではないかと思いますが、本来のチームの意図というかこの試合の最適な敦樹の居場所は、まさにこのマイナスのボールが入ってくる前線5枚のすぐ後ろ、自陣ゴールに向かってカバーリングに戻る相手のCHの間または背後だったのではないでしょうか。つまり、敦樹がボール保持に絡むことは問題ないとして、敦樹にはボールの前進とともに柴戸と明確な縦関係になり、あえて並びに落とし込むとすれば3-1-1-5を作るような立ち位置が求められていたのではないかと思います。

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この形は最終ラインに人数を使いすぎず、サイドへのサポートも用意出来ていて、4-1-4-1とは違うものの機能性が高そう。

図の15:32前後のシーンはまさにシュートに繋がった場面ですが、ここでは前5枚に敦樹がバイタルエリアで関わり、さらにその背後から西もサポートに出てくることでかなり分厚い攻撃を仕掛けることが出来ていて、結果的に8人で守備をしていたセレッソのブロックに中央で穴が開き、武藤のシュートに繋がっていきます。相手の2トップが攻め残っているとはいえセーフティには柴戸と両CBが構えており人数優位も出来ているので、セレッソのような守り方に対してはこの形で押し込み続けることが一つの正解だったのではないかと感じました。敦樹は他にも23:10前後のシーンなどで意識的に一つ前のポジションを取ろうという意図が見える立ち位置を取っていたのですが、一方で36:32前後のシーンなど背後のサポートよりももう一つ前にポジションを取れていればかなり良い形になったのでは、と思うシーンもあって、さらには高い位置で留まることで相手を困らせることができる場面でビハインドサポートに降りてきてしまいせっかく前進してきたボールとすれ違ってしまった場面や、おそらくビルドアップの過剰なサポートになってしまうような立ち位置を取っていた06:21前後、08:13前後、37:36前後のようなシーンもありました。

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結局この場面は槙野が関根へサイドチェンジを通して前進するが、武藤、小泉、明本が反応するに留まる。実際関根から武藤へのスルーパスが通れば得点チャンスなので悪くはないが、3-1-1-5を作るのが狙いとすると、敦樹はその役割を果たせない。

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要は、3-2ビルドアップが基本といえども相手の2トップに対して過剰な枚数を使う必要はないし、敦樹の役割はビルドアップで終わりではなかったと思うので、そこまで踏まえると彼が過剰に降りる必要はなかったということ。

39:37前後で見せたような柴戸の少し前でのビルドアップへの関りと、ボールの前進に伴って前5枚とともにバイタルエリアへプレーするような動きが本来の狙いだとすると、サイドからバイタルエリアへとボールを入れることが多かった今節の浦和の前半の崩しは意図が見えて面白かったと思います。一方でボールを貰いゴールを奪うためのプレーが出来るような本当にクリティカルな場所に敦樹が立てていなかったのも、そしてそういう状況にも関わらずバイタルにボールを入れてしまっていたことも事実で、この辺りは結局のところ、最後の1/3の精度、という言葉にまとまってしまうのかもしれません。敦樹としてみればもしかすると、健気にアンカーのプレーにトライし続ける柴戸と隣り合ってある程度プレーエリアを共有するよりも、自分ひとりでアンカーをやっていた方がプレーをイメージしやすかったのかもしれませんし、もっと単純に癖のようなものが出て危険な立ち位置よりもボール保持・循環を優先したのかもしれません。いずれにしろすごく悪いというわけではなかったのですが、一方でボールを保持している割に「決めなければいけない」というほどの決定機の数は少なく、リカルドは後半を迎えるにあたって敦樹を前半までで交代させる決断をすることになります。

どうしても

両チーム選手を交代し後半へ。セレッソは西川、清武を下げて中島、山田の並べるとなぜかサザエさんを思い出してしまう苗字の二人を投入。浦和は敦樹に代えて意外にも興梠が最前線に投入されました。敦樹の交代の部分は、彼が悪かったからではないと思いますが、中盤で下げるなら敦樹、という判断があったことは事実でしょう。前線5枚の流動性やオフザボールでの動き出し、オンザボールのスキルは信頼できますし、+1としてボール循環と崩しの両面に関わる役割であれば小泉の方が上手くできるという判断だったのではないかと思います。実際、小泉と柴戸のコンビの方が縦の関係の作り方はスムーズだったような気がしました。

それが奏功したのかはわかりませんが、浦和は48:33前後に「決めなければいけない」決定機。西川のフィードのこぼれ球を武藤が引っ掛けると小泉が素早い出足でセカンドボールを拾い、左足に持ち替えて絶妙のスルーパス。抜け出した明本がエリア内で左足を振りましたが惜しくも枠外。50:14前後では1-5で押し込んでから一度ボールを戻し、槙野のサイドチェンジから関根がカットインシュート。51:16前後にはゴールキックを自陣エリア内で受け取った柴戸から興梠へのスーパーな縦パスから決定機。マイナス気味の折り返しを受けた武藤が切り返し、スライディングしてきた丸橋の肘にボールが当たりPKかと思われましたがOFRの結果これはノーハンド。55:52前後のシーンでは柴戸の自作自演インターセプトから山中→明本と渡りカウンター気味に相手ゴールに仕掛けて最後は中央の武藤へボールを送るもシュートは枠に飛ばず、さらにこれはオフサイド。

浦和としてはこの辺りの時間帯までに先制しておきたかったところでしたが、後半立ち上がりのこの時間帯、セレッソが前に前にプレッシングを強めようとしてきた勢いを裏返してゴールに迫るという形が多く、浦和としては仕方ない面がありつつもビルドアップで押し込むというよりはゴールに向かって空いたスペースを使っていくプレーが多くなった気がします。これによってだんだんと試合はオープンな攻め合いの様相を呈し始め、浦和がゴールに迫るとともにセレッソも浦和ゴールに近いところでのプレーが増えていきました。

で、先制はセレッソ。ロングスローのこぼれ球を松田陸がミドルシュートし、それをブロックした小泉のハンドが今節2度目のOFRの対象となりプレーが途切れた後、浦和はセレッソから奪ったボールを繋ぎ落ち着かせようとしたところで山中が自陣中央に浮き球のパスを入れてロスト。この流れで豊川の強烈なミドルシュートを浴びると、それで与えたCKから丸橋に右足で蹴りこまれて失点。このシーン、ボールがファーにこぼれた瞬間にゴールラインのカバーに素早く入ったところまでは良かったものの、最後クリアしにいった左足が空振りになってしまった岩波は不運だったかなと思います。本来であればもう一歩でも二歩でもファーサイド側、ポストをカバーできるところに戻れれば良かったんですが、あの一瞬でゴールラインをカバーしたこと自体は高い集中力と危機管理がよく出来ていたプレーだったと思います。できれば利き足でない左足は振らずにコースに置いておければと言う感じもしますが、まあちょっと難しいかなと。チャンスを決め切れないと罰が待っているのが古今東西サッカーの原理ですが、浦和は久しぶりにこれを痛感することとなりました。

はやく追いつきたい浦和は67:25前後の関根と武藤の狭いところでのコンビネーションからのシュート、西のスルーパスに抜け出した武藤のクロスに興梠が合わせた68:33のシーンと立て続けにゴールに迫りますが決め切れず。飲水タイムを挟んで74:50前後に柴戸のサイドチェンジをエリア内で受けた山中のクロスに興梠が飛び込むも合わず、78:55前後には小泉のサイドチェンジをエリア内で西が受けてのクロスに関根が飛び込みますがヘッドは枠外。先制後セレッソがSHを下げて最終ラインを5枚気味にしはじめたこともあり相手ゴール前が狭くなっていたものの上手くボールを動かしながらゴールに迫った浦和でしたが、今節はどうしても最後の結果が出ませんでした。

結局、最後は健勇を投入し高さを補強、槙野がゴール前に居残ってパワープレー気味に人数を掛けたもののあまり良い形は出来ず、昨年までのロティーナ監督の守備組織の残り香よろしくゴール前とバイタルエリアに人垣を用意したセレッソが逃げきることとなり、浦和は4連勝を逃す1-0の敗戦となったのでした。

3つのコンセプトに対する個人的評価と雑感

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「1.個の能力を最大限に発揮する」は6.0点。

「2.前向き、積極的、情熱的なプレーをすること」は6.5点。

「3.攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること」は6.0点。

試合全体としては悪くなかったと思います。良い形は作れていましたし、相手がフラットの4-4-2であれば自分たちのボール回しに対してどこが空くのか、誰かが動いた分誰がどうやって必要なポジションを埋めるのかと言ったところの共通理解が高まってきていることをよく感じられた試合内容でした。特に今節前半のセレッソのように2トップがあまりボールを追い込んでこない場合は、あまり苦労せずに崩しの段階までボールを進めることが出来そうですし、崩しも3月に比べればかなりスムーズに、そしてバリエーションも増えてきたと思います。最後のパワープレーの効果はともかく、今節の結果に関しては作り出した決定機でゴールを奪い切れなかったことが全てで、今節取り上げた無数の良かったシーンのどれかでゴールが入っていれば問題なく勝利できたゲームだったと思いますし、そうした負け惜しみを言うに足るくらいの質と量を伴った決定機は作り出せていたと思います。じゃあなぜそれが入らなかったんだというのは言葉で説明しきらない部分も含まれていると思うので、今節溜めた分がどこかで解放されるとポジティブに考えることにします。

ただ正直、今節のリカルドの「修正」は少し性急だったかなと感じるところもあって、個人的には前半で敦樹を下げてしまったのは残念でした。武田の代役が見つからないことで4-1-4-1を簡単に採用できなくなったと考えると、今節取り組んだ4-4-2は今後の基盤として使うのに足る可能性を見せたシステムだと思いますし、その肝の部分として柴戸と縦関係を作って前線5枚に絡んでいく選手として敦樹を活かすというのは非常に良い試みだと思います。個人的には以下のツイートをしていた通り、HTに敦樹の立ち位置をもう少し整理して敦樹を0.5列押し出すようなプレーをさせてみて欲しかったんですが、叶いませんでした。

とはいえ、同じ役割をやらせるなら小泉の方が上手に出来そうだね、というリカルドの判断が間違っていなかったのも事実で、後半より多くの「決めなければいけない」決定機が出てきたのは小泉がビルドアップに関わりつつも適切に前に絡んでいき、かといって突っ込み過ぎないポジションを取るプレーを見せ、前線の1-5の関係がよりはっきりと形成できたからというのも一因だと思います。さらにその分FWを多く使うことでゴール前に迫力を出そうというのも間違っていないですし、今後ユンカーが加入してトップのポジション争いが激しくなることを踏まえても、1トップシステムより2トップシステムで形を作っておくことは有用だと思います。僕が今思いつくのはこんなところですが、リカルドが実際に何をどこまで考えてこのシステム(これが4-4-2だったのか4-1-4-1だったのかも含めて)と今節の交代枠を使ったかというのはとても興味深く、なんだかバリエーションが増えて難しくなってきましたが、観るほうもその意図に頑張ってついて行きたいところかな、と思います。

 

というわけで、今節はここまで。今節も長文にお付き合い頂きましてありがとうございました。また次節。