96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズを中心にJリーグの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。

【お題で書く】ACLの外国人枠は3で既に埋まっているが、それでもなお外国人FWが必要であるという理由【1,000字】

 

f:id:reds96:20220127005330p:plain

お題で書くシリーズ。今年からはじめました。お題を思いついた人はPagefulで投げてください。

今回のお題。

ACLの外国人枠は3で既に埋まっていますが、それでもなお外国人FWが必要であるという理由を800字以上1000字で書いてください。

書いたもの

もし外国人FWが必要だという命題を置くなら、その理由は大きく分けて以下の3つの視点から考えられると思う。

  1. 戦力としての質
  2. 選択肢の豊富さ
  3. コストパフォーマンス

 まずは質だ。たしかにFWがエースと高卒ルーキーだけでは心許ないので、FWは欲しい。ただ質が伴っていない選手を獲得している余裕は色々な意味でない。これはFWに限らず今季の編成からも明白なクラブの方針だろう。最初から控え用の選手ではなく、使える選手を獲得しなければならない。試合に出られない選手はこのバスには乗れない。
 次の視点は選択肢の数だ。当然ながら、日本人選手が多く所属するJリーグのクラブはほぼ編成を終えている。契約を更新したばかりの選手が我々の選択肢になることは希だし、そうするために何か無理をする必要があるだろう。また選手獲得にあたっては当然質を重視したいところだが、せっかくここまでクラブの目指すサッカーに合わせた選手を集めたのに、少ない選択肢から無理に帯にも襷にもならない選手を選ぶのも危険だ。そんな中で、海外でプレーする外国人選手は今まさに移籍を真面目に検討する時期であり、選択肢が比較的豊富であるから、必然的に外国人選手は無視できない。
 最後にコストパフォーマンスだ。ここまで読んで、選択肢の少なさには同意しつつも、とはいえ海外でプレーする日本人FWがいないわけではないという人もいるだろう。しかしどうだろう。例えば鈴木武蔵を3億円で買って、年俸1億円を払うことは今の浦和にとって理に適う買い物だろうか。同世代にはエースのユンカーがいる。そうした中で、少ない選択肢から無理をしてコストパフォーマンスの悪い選手を買う必要があるだろうか。ACLの枠に影響しないというだけでは、難しいように感じる。
 そもそも、今季のACLは変則的な日程で集中開催されることになる。長いシーズンのうちACLを実際に戦うのは4月中旬からの2週間と8月の2週間のみだ。勝ち上がっても合計4週間のみの大会のレギュレーションに、シーズンを最優先に戦うチームの編成をどこまで合わせるべきなのかは、一旦落ち着いて考えても良いかもしれない。
 総合すると、状況を鑑みるに外国人FWが必要だというだけの理由はなくもないように思う。ただ僕は、「ACLの外国人枠は3で既に埋まっているが、それでもなお外国人FWが必要である」とは今まで一度も言っていない。

 

984字。