96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと

浦和レッズを中心にJリーグの試合を分析的に振り返り、考察するブログ。戦術分析。

オリヴェイラ采配が弱点をカバーし「受け止めて刺し返す」勝利。 Jリーグ第18節 サンフレッチェ広島戦 分析的感想

台風が近づく中のアウェーゲームとなった第18節。リーグもついに折り返しここからは後半戦。いきなり首位を独走する広島との対戦となりました。 両チームのスタメンと狙い 両チームスタメンは下記の通り。 浦和控え:福島、荻原、森脇、マルティノス、阿部、…

正面衝突を制したことの意味。 Jリーグ第16節 vs名古屋グランパス戦 分析的感想

みなさま、お久しぶりです。W杯の中断期間を経て、日常にJリーグが戻ってきました。W杯はとてもとても面白かったのですが、感想はまた別にまとめられたらな〜と思っています。それにしても、暑い中平日の夜に再開しなくても良いのになと思います。あいかわら…

『解説者の流儀』の感想と日本のサッカーリテラシーについて考えたこと

W杯、やはりというか、予想以上というか、連日面白いですね。なんといっても今大会は多くのチームが戦術的にはっきりとしたテーマとオーガナイズを有しており、個人能力と気持ちの舞台といったW杯へのこれまでの評価を覆しているような印象もあります。 そん…

甲府におめでとうを。 ルヴァンカッププレーオフステージ2ndレグ vsヴァンフォーレ甲府 分析的感想

1週間前の1stレグを0-2の完敗で折り返し、ホームに帰ってきた2ndレグでは完璧な試合運びが求められる浦和。J2からの参加ながら、完成度の高いサッカーで快進撃を見せる甲府を逆転出来るのか、という2ndレグでした。 両チームのスタメンとフォーメーション ス…

華麗なる甲府に完敗。逆転への道筋は…。 ルヴァンカップカップ プレーオフステージ1stレグ vsヴァンフォーレ甲府

ACL組が待つベスト8への進出をかけたグループリーグ突破クラブによるプレーオフステージ。甲府との1stレグはアウェイでの一戦です。W杯期間を前にJリーグはすでに中断されていますが、今節と来週の2ndレグ、そして水曜日の天皇杯が本格中断前の最後の試合と…

『異文化理解力』の感想と外国人監督とのコミュニケーションについて考えたこと。

今回はいつもと趣向の違う記事になります。 イントロダクション 96はいわゆる「海外事業部」で仕事をしていまして、顧客や仕事のパートナーとしてアジア、欧米、中東を中心に様々な国の人と働きます。で、働いていると結構いろんなことが起こりまして、エ…

ロシアに行かずとも、日本を代表する選手であることに変わりはない。 Jリーグ第15節 vsガンバ大阪 分析的感想

96です。少し記事をお休みしていましたが15連戦最終戦にして再開です。よろしくお願いいたします。 さて、W杯イヤーということで中断期間を作るための怒涛の15連戦J1デスロードもついに最終戦。浦和はパナソニック吹田スタジアムに乗り込みガンバ大阪との…

負けてなお期待させるチーム作り。 Jリーグ第13節 vs 鹿島アントラーズ 分析的感想

オリヴェイラ体制初勝利から中2日。GW最後の試合となるのはオリヴェイラ監督の下でJリーグ3連覇を成し遂げた鹿島アントラーズ戦です。色々と因縁深い鹿島とのレッドダービーを振り返ります。 両チームのスタメン 両チームのスタメンは下記の通り。浦和は前節…

オリヴェイラ・イズムの片鱗 Jリーグ第12節 vs川崎フロンターレ 分析的感想

オリヴェイラ体制となってから未だ勝ち星に恵まれていない浦和。今節は昨年のリーグチャンピオンであり、今季も今節までに3位となっている川崎フロンターレとの対戦です。今節は大雨もあり得るという天気予報でしたが、幸い大きく降ることもなく、ゴールデン…

「水をすぐにワインには変えられない。」 Jリーグ第11節 vs湘南ベルマーレ 分析的感想

鬼の15連戦も漸くゴールが見えてきつつあるJリーグ第11節。浦和はホームに湘南ベルマーレを迎えました。浦和は現在のスカッドに4人の元湘南所属選手を抱えており、現在も岡本拓也をレンタル中。一方の湘南も浦和から完全移籍した梅崎司を今季から擁しており…

ハメこまれた浦和オリヴェイラ監督の初陣。 Jリーグ第10節 vs柏レイソル 分析的感想

開幕5戦勝ち無しと過去最悪タイの緊急事態から大槻暫定監督が6戦無敗で駆け抜けるというジェットコースターを経て、元鹿島の3連覇監督であるオズワルド・オリヴェイラ監督を招聘した浦和。一方で大槻暫定監督はオリヴェイラ監督就任後もヘッドコーチとしてト…

大槻浦和組最終章はミシャとの戦術戦に。 Jリーグ第9節 vs北海道コンサドーレ札幌 分析的感想

4月2日に急遽「暫定監督」として就任してから約20日。大槻監督は得意とする相手チームのスカウティング明快な戦術に加えて、自軍の選手への情熱的なモチベーティング、「大槻組長」と呼ばれたオールバック・メガネ・ダークスーツというスタイルの強烈なイン…

層の厚さと大槻監督の盤面整理 ルヴァンカップ第4節 vsガンバ大阪 分析的感想

Jリーグ地獄の15連戦も中盤に差し掛かった第6戦、ルアンカップグループステージ第4節vsガンバ大阪戦の感想です。 大槻監督の暫定組長の襲名(?)以降、親父に気合を入れられまくった結果アグレッシブさを取り戻した浦和レッズ。今節はリーグでは18位に沈み…

「浦和レッズらしい」ホームでの勝利。 Jリーグ第8節 vs清水エスパルス 分析的感想

Jリーグ魂の15連戦はようやく中盤戦に差し掛かったところ。浦和が第8節を迎える時点では勝ち点8が6チームと相変わらず大混戦の様相を呈し始めたJリーグ。勝てば一桁順位も夢ではないものの、負ければ即降格圏の危機という大事な一戦となった清水戦の感想です…

大槻浦和組の果てなき抗争は続く、、、 Jリーグ第7節 vsヴィッセル神戸 分析的感想

巷では大槻暫定監督の風貌や挙動があまりにもその筋すぎると話題になっていますが、その大槻組長率いる浦和組の次なるカチコミ先はヴィッセル神戸の本拠、ノエビアスタジアム。両団体の熾烈な抗争はどのような展開を見せたのか、振り返ります。 浦和の選手配…